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質問「寝る前に行うストレッチの際に、体の硬さを感じます」
上記の質問をしてくださったお客さんは、特に身体の左側の腕や脚に硬さを感じながらストレッチを行なっているそうです。身体を細かく観ていくと歪みや傾きなどが様々な箇所で起こっています。
今回は硬さの理由を、関節の位置・筋膜の視点から話します(^○^)
硬いと感じるのは「関節内の骨の位置や傾きがズレている」
関節とは骨と骨が筋肉等の組織によって繋がっている状態です。筋肉が骨と骨を跨(また)いでいる状態なので、筋肉が縮んだり伸びたりすると骨も動きます。その際に動きの支点となるのは、関節です。逆に考えれば関節内の骨の位置次第で、筋肉の縮む幅や伸びる幅が変わっていきます。
関節内の骨の位置について、ドアの建てつけを例に考えます。皆さんが普段目にしているドアを想像してください。建て付けが悪ければドアの開く範囲は、狭く硬く重くなってきます。ドアは傾き、ギーギーと音を立てます。同じことが身体にも起こっています。
遠くに伸ばしながら回すことで正常な位置に戻していく
関節内の位置関係が悪いことがわかったので、次は改善していくための考え方を試していきましょう。やり方はとっても簡単です。ストレッチをかけたい部位を遠くに伸ばしつつ、様々な角度に動かしていく。たったこれだけで、ストレッチの範囲は変わっていきます。
先ほどのドアの建て付けでお話すると、伸ばしながら動かすことで建て付けを良くしてく効果が期待できます。なぜ遠くに伸ばしながら動かすだけで範囲が変わるのか、それは身体中に張り巡らされている筋膜を伸ばして、繋げているからです。
筋膜を伸ばすことで、ストレッチの範囲は変わる
筋膜をつなげることの理由は身体の構造にあります。研究によると皮膚の下にある筋膜から脳へ行く「張力」の情報速度は、筋肉の神経から行く情報速度より早いそうです。参考資料はこちら
つまりストレッチの際に、脚を伸ばそうと脳が命令するよりも早く筋膜が伸びようとします。その際に筋膜のつながりを邪魔されていると、最大まで伸びることができません´д` ;
まとめとおまけ
寝る前のストレッチの手順をおさらいしていきます。
- ストレッチをかける部位を遠くに伸ばす
- 伸ばしたまま、多角的に動かす
- 寝る前は、リラックスさせたいので勢いはなるべく使わない
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。次回もまた質疑応答させて頂きますのでお願いします!
ちなみに僕が参考になるなと思ったアスリートの方のストレッチ動画を添付しておきます。
プロクライマー・野中生萌さんのストレッチ動画になります。