目次
身体をグネグネ、すぐ横になりたがる子は姿勢が悪くなる
小学生くらいの子供がいるお母さんの悩みで、最も多いテーマは「子供の姿勢の悪さ」です。
問題を具体的に深堀すると、「椅子に座る」「床の上に座る」といった座り姿勢のお悩みが多いそうです。
よくある座り姿勢として、「テーブルに頬杖をついて座る」「椅子に斜めに向きに座るなど、身体の向きがズレた座り方になる」「長い時間座っていると体が丸くなってくる」が問題があります。
1・テーブルに頬杖をついて座る
2・椅子に斜めに向きに座るなど、身体の向きがズレた座り方になる
3・長い時間座っていると体が丸くなってくる
姿勢が悪くなる3つの原因
座り姿勢が悪くなる原因は様々ですが、代表なものは3つです!
1・体幹筋の持久力の弱さ
2・生活の中での姿勢や習慣
3・体幹筋の低緊張
ひとつずつの具体的な解説と正しい姿勢の提案をしていきます☆
が、その前に「体幹筋」ついて解説します。
体幹筋とは
「体幹筋」とは腹筋群と背筋群などで構成される筋肉の総称です。
この体幹筋が弱いと背中をしっかり伸ばして立つことが難しくなり過剰な猫背の原因になってしまいます。
姿勢改善のための筋肉知識
筋肉には2種類の使い方があります。瞬発力のある「速筋(そっきん)」と体感筋のような支える筋肉「遅筋(ちきん)」です。姿勢保持に必要なのは「遅筋」の持久力です!
1・瞬時に出せる力(瞬発力:ジャンプ…)「速筋」
2・弱いながらも長時間働く力(持久力:ウォーキング…) 「遅筋」
この持久力がないと、長時間机に向かうこともできなくなります。
姿勢の改善方法
1・体幹筋の持久力の弱さ
幼児や小学生のお子さんは、遊びの中で体幹筋の強化や持久力の向上を目指しましょう。
「押しくらまんじゅう」や「手押し車」「ケンケンパ」などの遊びは、動きの中に体幹を鍛える要素が盛り込まれています。またジャングルジムやブランコの遊具を使った遊びも有効です☆
もう一つオススメが【お手伝い】で、お風呂掃除や洗濯物干しです。
「時間を競う」「競争する」のゲーム要素を入れて、お子さんが楽しんで継続できるようにしてあげましょう♪
2・生活の中での姿勢や習慣
日常生活での姿勢が崩れる理由は「姿勢を正しく保つと習慣がない」ことが挙げられます。
「ソファーに崩れた姿勢で座る」「椅子にもたれて座る」生活では、姿勢を正しく保つ習慣は育たないでしょう。
無意識に良い姿勢が保つ習慣をつける
なぜ習慣が大切になるかと言うと、人の行動は繰り返すことで無意識でもできるようになるからです。
意識しなくても良い姿勢が保てるようになるには、繰り返して行うことで身体が覚えていきます。
いい姿勢の習慣をつけるためには「お手本を見せる」「お手本を真似させていく」ことが有効です。
お子さんは、「見よう見まね」で学んでいます。
親の口ぶりや仕草を真似する場面を見ることもあると思いますが、子供が無意識に真似をしている証拠です。
お子さんの正しい姿勢習慣のためにも「お手本となる姿勢」をご自身でも意識してください☆
お子さんの正面に座り正しい姿勢で「食事動作」をする姿をさりげなく見せてあげるのも効果があります。
「姿勢を正す」ことから初まる「書道や武道」の習い事も効果的ですよね☆
良い姿勢を取ることを繰り返し実践していく中で、「良い姿勢を無意識に身体が覚えていく」ことに繋げていきましょう!
3・体幹筋の低緊張
「低緊張」とは筋肉の張りが弱い(低い)状態を指します。筋肉は安静にしていても、ある程度のハリが保持される必要があります。このハリ状態は、脳の命令によって決まります。
平均的な張り具合を(100)とすると、脳から(120)の指令は、過緊張(筋肉の張りが強い)状態です。
脳から(80)の命令が出ている人は、低緊張(筋肉の張りが弱い)と言えます。
この状態は、無意識にコントロールされているため、自分の気持ちや意思の強さとは関係しません。
このことから低緊張タイプのお子さんの場合は、筋力強化や習慣付けで姿勢の崩れを改善させる事は難しくなります。
改善方法としては、運動を取り組ませるだけでなく、椅子や生活の環境を変えてあげる、姿勢が崩れにくい環境整えてあげることが大切です。
低緊張はデリケートな問題です。詳しくご覧になりたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
「子どもの低緊張(筋緊張低下症)とは?フロッピーインファントの具体的な症状、治療法、相談先について」
〆まとめ
お子さんの姿勢が悪い原因は、3つあります。
1・体幹筋の持久力の弱さ
2・生活の中での姿勢や習慣
3・体幹筋の低緊張
改善に向けての取り組み
1・遊びやお手伝いを通して、体幹筋の持久力を高める
2・真似できるように、大人が見本を見せていく。姿勢を正すことから始める習慣をつける。
3・椅子の高さなどの環境設定をしてあげること